イタリアの結婚事情

皆様、こんにちは。
久しぶりにローマからメールをお送りしています。
先々週まで真夏のように暑く、タンクトップ姿の女性がローマの
街なかを闊歩していましたが、先週からちょっと肌寒くなりました。

6月と言えば、結婚のシーズンですね。
暑くなく、寒くもなく、天候も比較的安定しているので、ローマ
では(特に週末は)よく結婚式に遭遇するのですが、このところ、
それほど多くの花嫁、花婿を見かけなくなりました。なぜ???

先日(5/29)の「la Repubblica」紙に、「Mi vuoi sposare? No,
costa troppo (結婚してくれる? 駄目、お金がかかりすぎる)」、
というタイトルの記事が掲載されていたのですが、インフレは
結婚業界にまで影響しているのですね。

現在、イタリアで中級クラスの伝統的な結婚式を挙げようとすると、
18,000から20,000ユーロ(243万円から270万円)の費用が
かかるそうです。リラ時代に比べ、なんと20%アップになっているとか。

イタリアでは衣装はレンタルではなく、購入するのが普通です。
男性の衣装が一式で880ユーロから3,700ユーロ((12万円から
50万円)、花嫁衣装一式にいたっては9,000ユーロ(125万円)
近くかかることもあるそうです。これが一度しか着れないわけです
から…ちょっと考えてしまいますよね。
役職のないイタリアの一般の会社員や公務員の月給が1,000
ユーロから2,000ユーロ (13万円から26万円)といったところです
から、可愛そうです…。

その代わり、唯一コストダウンしているのが、旅行業界とか。
なので、結婚式にはなるべくお金をかけず、新婚旅行で海外に
行くというのが、流行りのようです。そういえば、先日招待された
知人の結婚式。彼等の新婚旅行先はメキシコでした。

生涯に一度??? の晴れの舞台にどの程度のお金をかけるか…
考えどころですね。ちなみにイタリアでは1/3の夫婦が別居、
離婚しているという統計をどこかで見た記憶もありますし…。

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