ある朝のローマの大渋滞

イタリアではときどきWhatsApp経由で
ギャグがスマホに送られてきます。
以下は先日、受信したものです。

ある朝、ローマ中心部の主要道路で、後戻りも
先へ進むことも、道を変更することもできないほど
車が四方八方に入り乱れ、大渋滞を引き起こして
いました。

そこに運悪く巻き込まれてしまった通勤時の市バス。
缶詰になった乗客たちの不満は爆発寸前です。
近くに警官もいないし、状況もまったくわからない。
そこにちょうど男が通りかかったので、
バスのドライバーは慌てて運転席の窓を開けて
男に尋ねました。

「いったい何が起こってるんだ? 事故か?」

「いや、国会を占拠したテロリストが1000万ユーロ
を即座に払わないと、国会にガソリンまいて政治家
もろとも火をつけるぞ!ってわめいているらしい。
それでみんな車を止めて寄付を集めてるところだ」

ドライバーは、ズボンのポケットをまさぐりながら、
「で、どのくらい出せばいいんだ?」と男に尋ねました。

「できる範囲でいいんだよ」
男はそう言いながら、後方を指差し、あっちのやつは
3リットル、そこやつのは10リットル、俺はあいにく
ガス欠寸前なんで、気持ち程度の1リットル。

アッティコ・ローマ
村本幸枝