メインメニュー
▽カレンダー
前月2008年 7月翌月
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
<今日>
ローマ郊外、ブラッチャーノ湖に突き出る中世の街「アングイラーラサバツィア」。年の半分をそこで暮らすアッティコ代表の村本幸枝と、イタリア在住のスタッフたちが「イタリアの今」を綴ったコラムです。

イタリアの結婚のお値段

2008年6月20日(金曜日) - 21時19分41秒

ガソリンや食料品が値上がりを続ける昨今、
イタリアの物価上昇は結婚も直撃しているようです。

イタリアでは花嫁も花婿も
衣装はレンタルするのではなく購入しますが、
ウエディングドレスにかける費用は
1500ユーロ(約25万円)から5000ユー(約85万円)が一般的。

ドレスにお金をかけるのはイタリアの常識なので、
この辺は以前とさほど変わっていないようですが、
初夜の花嫁のランジェリーにかかる金額は180ユーロ(3万円)から
500ユーロ(約85,000円)近くに、花婿も50ユーロ前後(約8,500円)
から120ユーロ(約2万円)になっているのだと、
イタリア消費者センターが発表。

結婚式当日のメイクも2001年には75ユーロ(約13,000円)が
相場だったのが、現在は200ユーロ(約35,000円)ほどかかるのだとか。
同じく、ヘアセットも120ユーロ(約2万円) から350ユーロ(約6万円)に
上昇しているのだそう。

花嫁のブーケは4倍近くに跳ね上がり、
現在の予算は500ユーロ(約85,000円)、
式を挙げる教会のデコレーションも3倍以上の
1,000ユーロ(165,000円)が相場。
教会から披露宴会場へ新郎新婦を乗せる高級車を頼むと
1,200ユーロ(約20万円)は見ておかなければならないようです。

最大の出費は披露宴で7年前の相場7500ユーロに対し、
現在は倍の15,000ユーロは必要(約250万円)。
結婚指輪の費用も3倍近くの1000ユーロ(165,000円)が
一般的なのだとか。

新婚旅行をイタリア語では英語同様「ハネムーン(蜜月)」 と言いますが、
甘い旅行でなく、苦い旅行を強いられている新婚カップルが多いよう。
新婚旅行の予算は以前は2,000ユーロ(約35万円)あたりが一般的でしたが、
少し奮発して海外へと思えば、5,000ユーロ(約85万円)は
覚悟しなければならないそうです。

さらに、イタリアでは恒例のプロカメラマンによる
撮影&アルバム制作は3,500ユーロ (約60万円)、
ビデオ撮影を頼むとさらに3500ユーロ追加。

結婚が決まったら、まず、
どこで経費を削減するかから始まるのがイタリアの現状。
フルコースにしたら、しめておいくらになるのでしょう。

アッティコ・ローマ
村本幸枝



イタリア滞在許可事情

2008年6月8日(日曜日) - 18時09分26秒

イタリアでは不定期に外国人へ滞在許可書を
発行することがあります。
毎回条件は異なり、年々、その枠は少なくなっていて、
審査も厳しくなってはいますが、イタリア政府はここ数年、
なんらかの形で毎年滞在許可の申請を受け付けています。

不法滞在の外国人が増える続けていることから、
それなら彼等にきちんと権利を与え、
税金を支払ってもらおうというのがその目的です。

昨年、滞在許可書のない外国人にビザを出す
という通達あったのは春頃でした。
その枠17万名に対して72万4000件の申込みがあったそう。
申込みをしなかった外国人も含めると
少なくとも650万人の不法滞在者がいるのでは、
と、イタリア統計局は発表しています。
不法滞在者の数は昨年に比べ、倍増しているとのこと。

人口と比較してもっとも不法滞在の外国人が多いのは
ロンバルディア州のブレーシャで、1000人の人口に対し、
32人の外国人不法滞在者が存在するとのこと。
ちなみに、国全体の平均は1000人に対し、10.9人だそうです。
100名の外国人滞在者に対するブレーシャの不法滞在者は13.5名だとか。

北イタリアに比べて外国人そのものの数は少ないものの、
不法滞在者の割合が多いのはカラブリア州やサルデーニャ州で、
サルデーニャのヌオーロは100名の外国人に対し、
35.5人の外国人が不法滞在をしているとのことです。

2007年の申請を受理した段階では、
イタリアは中道左派が政権を握っていましたが、
今年の選挙で与党は中道右派に変わったため、
昨年申請した人々に、今後滞在許可書がおりるかどうかは疑問ですが…。

アッティコ・ローマ
村本幸枝



結婚成功の秘訣

2008年6月5日(木曜日) - 23時22分51秒

イタリアで離婚するには約5年かかると言われています。
離婚の前にまず別居申請をし、3年間の別居生活をした上で、
正式な離婚手続きに入らなければならないからです。
それだけ、労力を要する手続きがあるにも関わらず、
別居や離婚する夫婦はけっして少なくありません。

さて、この別居、そして離婚。
ある統計によれば、夫が第一子の出産(自然分娩)に
立ち合った夫婦に多いのだとか。
1998年に第一子をもうけた310組の夫婦に
アンケート調査を行ったところ、
その内、172組が第一子の出産に立ち合ったそうです。

10年後の2008年、その310組の34%が別居中
または離婚をしています。
注目すべきはその34%の夫婦の夫の大半が、
10年前の第一子の出産に立ち合っている、
というデータが出たことです。

出産は夫婦で、という考え方が常識になりつつあるイタリア。
でも、実は、出産に立ち合いたくない、
という男性は非常に多いのだそうです。
ただ、周囲の雰囲気で立ち合いたくないとは言えない、
それが当たり前になっているので立ち合わないと妻に申し訳ない、
という状況が背景にあるのだとか…。

出産の立ち合い=別居・離婚となる理由は、
妻が母になる瞬間を目の当たりにすることで、
夫は妻を女性として見ることができなくなってしまう、
というものらしいとのこと。

イタリアの統計局のデータによると、
夫が出産に立ち合うケースがもっとも多いイタリア北西部で
81%だそうですが、2.5組に1組が別居または離婚に
追い込まれているのこと。
71%の北西部では3.5組に1組が結婚に失敗しています。
続いて、63%の中央イタリアでは4.5組に1組、
夫が出産に立ち合うのがもっとも少ない南イタリア(30%)では、
結婚に失敗するケースは8組に1組なのだとか。

とういわけで、
出産に立ち合わない=結婚に成功するということでしょうか…。



治安がよくなりつつある?

2008年5月18日(日曜日) - 18時29分18秒

日本ではイタリアは危ない、とくにローマは危険、
というイメージがありますが、
警察当局の発表によると、2007年は2006年に比べ、
犯罪件数が減ったそうです。

2006年に被害届けがあった犯罪は2,805,171件。
2007年の上半期に限って言えば、前年の上半期に比べ、
やや犯罪件数が増加したものの、
昨年の下半期の犯罪件数がぐっと減ったことで、
年間で統計を出すと、
105,822件も犯罪が減少だったという
喜ばしい結果が出ているとのことです。
イタリアで最も被害が多い犯罪は銀行強盗ですが、
銀行強盗の被害がとくに目を見張る勢いで減少しているようです。

都市で見ると、2007年の上半期から下半期にかけて犯罪件数が
目立って減少したのはローマとローマ県の各都市。
減少率が15%とイタリアでもっとも犯罪が減った県に輝きました。
逆にもっとも犯罪が多かったのはミラノとミラノ県の各都市。
ミラノ市内は犯罪件数がやや減ったものの、
県内の都市で前年に比べ3.6%増加したことで
ワースト都市1位になってしまいました。

治安が悪いことで知られるナポリも大健闘し、
2006年にあった被害届け146,418件が、2007年は143,791件と、
2,627件減ったようです。
統計で見ると、中部・南よりも、
今まで治安がよいとされてきた北イタリアでの
犯罪件数が増えている傾向にあるよう。

ただし、一般人にはあまり関係のない銀行強盗は減っても、
私たちの生活自体を脅かす、盗難、空き巣、強盗などの犯罪は
むしろ増加傾向にあるのが気になるところです。

加えて、統計ではよい結果が出ていても、
イタリア国民がそれを実感していないことも問題。
EU加盟国が増え、物だけでなく、人の行き来も簡単になったことで、
外国からの犯罪者の入国が増えているという現状を抱えるイタリア。
とくに、盗難や強盗などは外国人が関わっているケースが多く、
一部では移民に対する規制をもっと厳しくすべき、
という声が上がっています。

今回の総選挙で中道左派が破れ、
再び、中道右派が政権を握ったのも、
そういったイタリア国民の不安が反映された結果だと言えそうです。

アッティコ・ローマ
村本幸枝



フィレンツェにあらたなるスポット

2008年5月3日(土曜日) - 16時26分25秒

フィレンツェでもっとも美しいパラッツォ(建造物)のひとつだと
言われているセッリストーリ宮殿が民間企業に売却され、
ラグジュアリーホテルとして生まれ変わることになったようです。

かつては、
スペイン王ジョアッキーノ・ムラット、
ナポレオンの兄、ジュゼッペ・ボナパルテ、
イタリアの国民的作家ガブリエレ・ダンヌンツィオ、
ワグナーの妻コジマなどが滞在したことでも知られていた
セッリストーリ宮殿は1500年代に建てられ、
その後、1800年代に修復されています。
しかしながら、これまで24年間ほとんど無管理の状態で放置されていて、
その間、文化庁の管轄に入り、美術品の倉庫として使用されていたようです。

イタリアには文化遺産があまりに多すぎて、
誰の手も入らず、朽ち果てていく建造物がけっこうあるのです…。
購入するのにはさほどお金がかからなくても、
修復を施し、維持していくのには莫大な費用がかかるからです。

さて、アルノ川を見下ろす美しい宮殿は
今年のはじめから改修工事に入りました。
ホテルが完成するのは2009年末の予定。
文化庁の要請どおり、4500平米の宮殿内部はオリジナルの雰囲気を
損なわないように専門の修復師や技術者によってリニューアルが施され、
2500平米におよぶ庭園も、すでに息絶えた木や植物以外はそのまま残し、
オリジナルを忠実に再現することになっているとのこと。

宿泊施設となるのは50から500平米もの広さを誇る
23部屋のスイートルームのみ。
700平米ある地下スペースはスポーツジムとスパになり、
宿泊客専用の施設となる予定。
唯一、レストランだけは宿泊客以外の利用も可能なようです。

宮殿を買い取ったのはフィレンツェ近くのプラート出身で、
トスカーナ地方にいくつかのホテルを経営する実業家
レオナルド・グアルティエーリ氏。

セッリストーリ宮殿には、
当時の館主だったウンベルト・セッリストーリが集めた絵画や家具、
美術品のコレクションなどが数多く埋もれていたようです。
かなりのコレクションを自分が持つ各ホテルに移動させ、
宮殿内にも残したようですが、それでもその処理に追いつかず。
結局は、300点ほどの美術品を昨年の11月にサザビーに出展。
その総額は300万ユーロに及んだとか…。


>>すべてのコラムを読む

Lungolago コラム過去ログ