ひたすら食べ続ける復活祭

金曜日の夜から復活祭(Pasqua)休暇で人々が大移動中のイタリア。
我が家でも金曜日のディナーと土曜日のランチは友人を招待しました。
金曜の午前、ローマ郊外の周辺農家が共同で経営する肉屋へ行き、
店頭整理券を手にしたら、何と私の前に待っている人が107名。
途中で諦めて帰った人がいたものの、延々2時間以上も順番を待ち、
肉をごっそり買ってきたのでした。
各々20kg以上の肉を買って行くのは当たり前。
ひとりの客に相当の時間がかかるのです…。

日曜の朝と昼は典型的なローマの復活祭メニューを友人の家で堪能。
殻が美しくデコレートされたゆで卵、各種サラミ、オリーブ、パスクアリーナと
呼ばれるアーティチョーク、リコッタチーズ、ゆで卵を包み込んで焼いたパイ、
コロンバと呼ばれるアーモンドとドライフルーツが入ったスポンジケーキが
奇麗に並ぶテーブルを囲み、まずは主催者の婦人が復活祭の祈りを捧げます。
そして、その後、朝食がスタートしました。

途中、大きな卵をかたどったチョコレートを割り、時にそれらの甘いものも
口にしながら、おしゃべりに花を咲かせ、朝10時から昼過ぎまで食べ続ける
こと3時間。そして、そのままランチに突入です。
復活祭の定番ランチメニュー、羊のローストを、「もう食べられないよ…」
と、
胃をさすりながらも全て平らげ、ランチを終えて帰路についたのが夕方。

ちなみに、私の友人はその後、別の友人の家でディナーがあると嘆いて?
おりました。彼女の胃袋はいまだに無事か、ちょっと心配です。
復活祭は場所を変え、友人を変え、ひたすら食べ続けながら、
キリストの復活を祝います。
もちろん、ただ食べるだけでありません。
教会のミサにもきちんと?行きます。

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