イタリア人とワイン

今年のヴィンテージワインは収穫量の減少が原因で5〜20%
(ひどいところで120%だとか)の値上げが予想されています。

今に始まったことではないが、今回の値上がりが原因で
ワイン生産者から直接購入をする消費者が更に増えるだろうと、
関係者は話しています。

直接購入による消費者側の利点は、
商品の安全性と品質を直接確認でき、節約できること。

一方、ワイン生産者側の利点は仲介業者を通さないことで、
彼等の仕事をより消費者に理解してもらえる点として、
決して直販に対するマイナスイメージはないで、
むしろ、歓迎という感じです。

ユーロ高にも関わらず、ワインの輸出に関しては
順調なイタリアですが、逆にイタリア国内ではワイン離れが
理由で、ここ数年、国内の販売量が伸び悩んでいるよう。

好調な時でも5%以上増えることはなく、平均3%止まり。

価格設定が比較的低いDOCワインは好調なので、
他のカテゴリーのワインを価格を下げればいいのでは、
という意見もあるようです。

現在、多くのレストランのワインリストがダイエット、
つまりリストの数を減らしています。

レストランに向けて行われたアンケート調査によると、
リストの見直しの理由として、ワインの値上がり、
消費者のワインに対する予算の減少、食生活と嗜好の変化、
ワイン離れによる消費量の減少、そして、飲酒運転に関する
道路交通法が厳しくなったから、などが挙げられていました。

もっとも売れるワインの価格帯は10−20ユーロ。

ハーフボトルやレストランでのグラスワインの注文も
増えているようです。

白よりは赤ワインを好む人が多く、リストから白ワインの数を
減らしたと回答している店が目立ちました。

スプマンテやプロセッコも好調(35,5%増)でそうです。

また、デザートワインのパッシートやロゼも
徐々に数を伸ばしている模様。

ひと昔前までは、安ければいいということで
「ハウスワイン」や「テーブルワイン」が人気でしたが、
最近の消費者は「価格と品質」のバランスがいいものを
求める傾向にあります。

ワインリストについては、ラインナップが充実しているよりも
数は少なくても良質のワインを扱っている店がよい、
と思っている人が多いよう。

コンパクトで見やすく、悩まなくていいというのがその理由。

イタリアがワイン生産国のトップとはいえ、
誰もがワイン通なわけではありません。
特に料理とのあわせ方については知らない人が多く、
デートや接待では、料理との相性を的確に判断し、
丁寧に説明してくれるソムリエの存在も重要視されています。

フィレンツェ在住 中林紀子

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