イタリアで知ったイラン事情

イタリアから帰国してはや2週間が過ぎ去ろうとしています。

出発前は出張やら自宅の改装やらで、慌ただしい日々を
過ごしていましたが、出発日の前々日だった3/20、
イタリア在住のイラン人女性ジャーナリストからパーティの
誘いを受け、かなり好奇心をそそられたのでふたつ返事でOK。
強行スケジュールで参加してきました。

主宰は『イラン・イタリア友好協会』(多分、そんな名前だった
と思います)によるもので、主旨は『カウントダウン・パーティ』。
そう、イランでは『春分の日』が一年のはじまりなのだとか。
厳密に言うと、毎年、暦によって年明けの瞬間は微妙に異なる
そうで、今年は3/20の17:00過ぎだったとのこと。
(正確な時間を忘れていまいましたが…)。

ローマ中心部のワインバーを借り切って行われたパーティは
イラン人、アフガニスタン人、イタリア人たちで溢れかえり、
なかなかの大盛況。食事はもちろんイラン料理。
スパイスのきいたライス各種、シチューのような煮込み、
細かく刻まれたキュウリがたっぷり入ったヨーグルトソース等々。
わざわざイランから料理人を呼んだだけあって、料理の味は
なかなかのもの。もしかしたらないかも…と、懸念していた
お酒(ワイン)も出て来たし (飲んべえなもんで…苦笑)。

食事の後はイラン音楽のライブが、そしてその後、会場は
エキゾチックな中東系の音楽をバックにクラブへと早変わり。
それじゃあ、いっちょこのわたくしも…と、フロアーに踊り
出たものの、民族舞踊が交じったディスコダンスで盛り上がる
彼等のパワーに圧倒されてしまい、ちょいと覗いただけで
退散したのでした(苦笑)。

ところで、このパーティで驚いたのはなんと言ってもイラン
女性たちのお召し物。その多くがミニスカート、ピンヒール、
そして、谷間くっきりの大胆なトップ。そこにまぶしく輝く
キラキラのスパンコールが。年配の女性も、豊満過ぎるほどの
女性もここぞと言わんばかりの肌の出しようだったのです!

ベールで顔を被った神秘的な姿、お酒のない食卓をイメージ
していた私の想像は見事に打ち砕かれたのでした。
イタリア女性の方が全然地味だったのです。

イランに詳しいイタリアの友人曰く、地元のパーティでも、
女性たちは『ここぞ』とばかりに、セクシーな洋服を着るの
だとか。でも、私の認識では、女性は自分のダンナにしか、
肌を見せてはいけないはず…。
なんだか狐につままれたような気分で帰路に着いたのでした。

現地の事情って体験してみないことには本当に分からないもの
なんですね。。。いやぁ、ある種のカルチャーショックでした。

アッティコ・ローマ
村本幸枝

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