進化するローマ

ローマへ来たのが10年以上前、という人がよく口にするコメントは
『テルニミ駅周辺が変わりましたね、昔は治安が悪かったけど』
『そういえば、街でジプシーをあまり見かけないですね』。

私がローマに住み始めた1980年代を思い出せば、
ローマは本当に垢抜けた街に変貌しました。
(個人的には首都とは思えない、あのダサいローマが好きでしたが)

街なかの店が昼もノンストップで日曜も営業している、
街の中心部にスーパーが増えた、
路上で偽ブランド品を売るアフリカ人がいなくなった、
信号で停車する度に強引に押し寄せてくる車の窓ふきが消えた、
地下鉄(今のところA線のみ)とバスに冷房やモニターが設置された、
路面電車内にチケットの自販機が設置された、等々。

日本とは比べ物にならないものの、ずい分便利に、ある意味
暮らしやすくなったのは事実です。

先日、地下鉄の車内モニターで盛んに宣伝していたのが、
『Car Sharing』なるサービス。気になったので、家に帰って
早速、ホームページを開けてみると、市内に60ケ所以上ある
駐車場に停めてある車をシェアで利用できるというものでした。
ここをクリック!

ネットで登録してスマートカードをもらえば、後は好きなときに
好きな時間分、市が用意した車を使えるというもの。
毎日車を使わない人、遠出しない人にとっては料金もかなりお得。

私がもっとも注目したのは、
街なかの車両規制区域 (平日7:00-18:00、許可なしの一般車は
中心街エリアには入れない)へのアクセスもOK、有料路上駐車
スペースや車両が保管されている各駐車場が無料で利用可能、
渋滞が少ないタクシーやバスなどの公共車専用車線の走行ができる、
というサービス。これは、街なかで車を使う必要のある人にとっては
かなり大きなメリットです。

保険、月極駐車場、車検やメンテにお金がかからないから、経済的に
車を所有するのが難しい人にとっても有り難いシステムでしょう。

このシステムの最大の目的は『環境保護』だそうです。
統計によると、ヨーロッパ内を走る80%の車は都市部で使用され、
しかも、1台に乗車しているのは平均たったの1.20名。
平均走行時間は60分以内。そこから算出すると、
1台のカーシェアリング車が5, 6台の個人車をカバーできるそうです。

数年前、やはりローマ市は街なかの主要エリアにシェア自転車を
設置しましたが、利用している人は今ひとつ少ないような気が。
このカーシェアリング・サービスが、今後、どの程度、定着して
いくのか、注目したいところです。

アッティコ・ローマ
村本幸枝

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