イタリア語で小話を一席!

ずっと以前ですが、うちの猫の体調が思わしくなくて、
ローマ市内でもっとも優秀 (そしてもっとも高い!)と、
言われている獣医のもとへ連れて行ったときのこと。

予約制ではないので何時間も待たされて、心配と疲労で
げっそりしていたとき、待合室の壁の隅に貼ってあった
『イタリアの小話?』を発見。
うまいことを言うなぁ、と、感心。

待ち時間はまだたっぷりありそうだったし、
イタリア語として面白いし、書き留めたのでした。

それから、数年経ってしまったけど、
その小話が、今、日の目(?)をみることに…(笑)。

Non e` compito mio!
(私の仕事じゃない!)

Questa e` la storia di 4 persone chiamate:
(これは以下4名の登場人物によるお話しです)

OGNUNO…『ひとりひとり』君
QUALCUNO…『誰か』さん
CIASCUNO…『それぞれ』ちゃん
NESSUNO…『誰として』さん

C’era un lavoro importante da fare,
(みんなにとってとても大切なやるべき仕事がありました)

e “OGNUNO” era sicuro che “QUALCUNO” lo avrebbe fatto,
『ひとりひとり君』はきっと『誰かさん』がやってくれるだろう、

e “CIASCUNO” avrebbe potuto farlo,
もしくは『それぞれちゃん』ができるはずだ、と確信していました。

ma “NESSUNO” lo fece.
でも『誰としてさん』でさえもその仕事をしてくれませんでした。

Fini` che “CIASCUNO” incolpo` “QUALCUNO”,
『それぞれちゃん』は『誰かさん』を責めました。

perché` “NESSUNO” fece cio` che “OGNUNO” avrebbe potuto fare…
『ひとりひとり君』だってその仕事をこなせたはずだし、
『誰としてさん』さえ、それをやってくれなかった、と…。

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アッティコ・ローマ
村本幸枝