ヴェネチアのサンマルコ広場を象徴するハトの姿が見られなくなるようです。
サンマルコ広場には19軒の許可を持つハトの餌を売る露店があって
ツーリストがハトに餌をやる姿がサンマルコ広場の象徴的な風景でしたが、
ヴェネチア市がこれらの露店を5/1から撤去させました。
露店の撤去とともに、徐々にハトの姿が減っていくことが予想されています。
ハトによるモニュメントの被害はローマでもしばしば問題になっています。
ハトの数が多く、餌をやるツーリストが多いサンマルコ広場周辺は、
どんどんハトの数が増えていて、それらのハトがモニュメントをくちばしで
突っついたり、爪で引っ掻くなどの被害が深刻になっています。
とくに酸性を含むハトの糞は大理石を破損させ、
清掃にもかなりの費用がかかるのだとか。
その他、サルモネラ菌をまき散らし、
肺炎の要因にもなるなど、衛生面での問題も浮上しています。
これまでも何度かヴェネチア市と露店の間に話し合いがもたれたようで、
結局、露店の抗議を押し切る形で完全撤去となるようです。
露店の権利を持つ19軒の業者は、
別の市内の場所で土産物の屋台を持つ権利を与えられるか、
または、50,000から100,000ユーロの保証金を受け取る形で
合意に至ったようです。
ハトがいないサンマルコ広場、ちょっと想像しがたいですが…。
とは言え、6月に出張でヴェネチアへ行きましたが、
ポテトチップやパンをハトに与えている観光客は健在でした。
ハトを追いやるのはまだまだ先になりそう…(苦笑)。
アッティコ・ローマ
村本幸枝