イタリアのローカル線は…

友人がご主人とともにバカンスでローマへ来ることに。
綾瀬はるかファンである彼女のご主人がたまたま手にした
フォトブック「HARUKA (講談社)」の最終ページに記載
されていたのが私の名前。

3年に渡り、撮影コーディネートを務めさせて頂いた
綾瀬はるかさんの写真を集めたフォトブックは、
私が暮らすアングイラーラの街でも撮影したのです。

綾瀬はるかフォトブック「HARUKA (講談社)」
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というわけで、今回の彼等の旅の目的のひとつが
アングイラーラに立寄ること。ローマからは地下鉄で
ローカル線への乗り継ぎが可能なので、
その方法を勧めたところ、トラブルに次ぐトラブルが。

アングイラーラ駅で待てど暮らせど到着する気配はなく、
やっと彼等と会えたのは予定より90分以上も遅れ。
紆余曲折の後、なんとか到着した彼等の話しによると…。

イタリア電車

まず最初のつまずきは切符の購入だったとか。
駅は無人+販売機は故障=無賃乗車にならざるを得ず
車掌が来たら事情を説明し、車内で払うことで承諾して
もらうしかないと腹をくくり、まずは第一関門を突破。
(じゃないと永遠に乗車は不可能…苦笑)。

切符で手間取っている内に30分に1本しかない電車は
出発。後続の電車はすでに20分遅れの表示が。
予定より1時間弱の遅れでなんとか電車に乗り込み、
ホッとしたところでアングイラーラ3駅手前にて
急に電車がストップ。

状況からして故障らしいことは理解できたらしいですが、
その故障というのがドアが開かなくなったと知り愕然。
乗客全員はいったん車内で缶詰に。
どのくらいそんな状況が続くのかもわからないまま、
そうこうしている内に次の電車がやってきて…。
すっ飛んで来た係員が無理矢理ドアをこじ開け、
慌てて全員が素早く電車を乗り換え。
その間に私も一つ手前の駅に車で移動。

結局、彼等を迎えたのはほぼ夕方に近い時間(苦笑)。
彼女はイタリア語が話せたからいいようなものの、
言葉もわからず、携帯も持ち合わせていなかったら
どうなっていたことやら…。やれやれ。

ユーロスターのように大都市間を走る特急列車で
大きなトラブルが発生することは稀ですが、
イタリアのローカル線は…。
しかも、夏の日曜でお昼時となると、
さらに多くの危険を孕んでいます(苦笑)。
(職員もほとんど仕事をしていないから駅は無人だし…)

アッティコ・ローマ
村本幸枝