イタリア男の昨今

先日、日本滞在中に友人の姪っ子フェデリーカから電話が。
そういえばローマを発つ前に『私の姪がちょうどあなたの
帰国中にバカンスで日本へ行くから連絡があったら相手を
してやって』と言われていたことを思い出し…。

BFと日本で3週間のバカンスらしく東京を満喫中とのこと。
村上眞理さんの料理教室がちょうど終わった頃だったので、
彼女も誘い、アッティコ近くへ繰り出すことに。

とりあえずアッティコまで来てもらい、そこで二人の希望
を聞いた上で場所を決めることにしたのですが、私と眞理
さんの提案は二人だけじゃ行けない場所へ連れていくこと。

やっぱりここはソフィア・コッポラ監督の『ロスト イン
トランスレーション』ワールドを味わうべきでしょ♪
と、カラオケを提案(笑)。
(というか、私たちが歌ってはじけたかったから)

『うん、うん、カラオケに行こう!』
ノリノリのフェデリーカに対して『…』無言のマルコ。
(あれマルコだっけ? アレッサンドロ? まぁいいや…苦笑)

というわけで、人形町のしぶ〜い割烹へ行くことに。
さんざん食べて飲んだ私と眞理さんはカロリー消化のため、
1時間だけ歌って帰ることに。

駄目もとで彼らに提案をしてみるとお酒が入ったせいか、
マルコものってきたので4人でカラオケへ移動。
1時間がもう30分、もう1時間と、結局3時間半の
歌いっぷり。マルコははじけ最後はマイクを離さず(笑)。

う〜ん、ついにイタリアの男もお酒が入らないと、
はじけることができなくなったか…(寂)。
昔は『NG信号』を発信しても押しが強い『KY男』が
イタリアにはわんさかいたのに。

押しが強いで思い出しましたが、車庫に戻る途中の
観光バスにナンパされた経験のある私(爆)。

大通りを歩いていたらいきなり大型バスが歩道に横付け。
シャ〜っとドアが開いて『家まで送っていくよ』だって。
『そんな大きな車じゃ私の家まで入っていけないよ』と、
心の中でつぶやきつつ、丁重にお断りしたものの、
それでもしつこかったなぁ〜、あのドライバー。

バスの運転手が街なかを歩いている金髪美人の旅行客
に一目惚れをして、いきなり路線から外れてバスで
彼女とローマ観光に繰り出す、なんて映画もありました。

今ではありえない懐かしきイタリアのイメージです。

タンバリン持って踊って歌う私に、
帰りの駅でマルコが感心顔でひとこと。
『あんた、若いね〜』
(私が若いのか、あんたがジジくさいのかは別として)
そう、歳は重ねているけど気だけは若いんです、私 (笑)。

アッティコ・ローマ
村本幸枝