ローマ法王、突然の退位

昨日、突然ローマ法王ベネディクト16世が退位を表明。
観ていたテレビ番組の途中で速報のテロップが流れ、
それ以降の報道番組は法王退位のことで持切りに。
7年10ケ月9日間の法王生活だったそうです。

私はてっきり法王は終身職だと思っていたのですが、
そうではないんですね。とは言え、ローマ法王の退位は
実に600年ぶりというからかなり異例なことのようです。

法王ご自身は体力的な問題を退位の理由にあげて
いますが、実際のところどうなのか…と、
報道でもいろいろと取り沙汰されています。

85歳という高齢での激務は辛かったようですが、
即位当初は「神が私をお召しになるまで仕えます」
とコメントされていましたから…。

辞めちゃう法王と言えば、ナンニ・モレッティ監督の
『Habemus Papam (ローマ法王の休日)』(2011)と
いう映画がありましたが、早速、テレビで放映されて
いました (急遽、差し替えたのでしょう…苦笑)。

「根比べ」あらため「コンクラーベ」は来月だそう。
(法王選出の会議はコンクラーベと呼ばれています)
システィーナ礼拝堂で法王が決まるまで幾度となく
会議を行うのですからまさに「根比べ」です(苦笑)。

イタリアの報道によれば、ヨーロッパ62、北米14、
南米19、アフリカ11、アジア10、オセアニア1 の
枢機卿たちが次期法王の候補となるそうです。
そろそろ黒人の法王が出るのではと予測する人も…。

余談ですが、実は明日、システィーナ礼拝堂の撮影
を控えているのですが、未だ何の詳細も受け取って
いない上に、この突然の法王退位。
本当に実現するのか、かなり不安です…(汗)。

アッティコ・ローマ
村本幸枝